これは、2学期の終業式で生徒たちに話したことです。
2年前の冬、私の弟が余命3ヶ月の宣告を受けました。
あまりにも突然のことで、私たち家族は、弟にどう接するべきか。どんな声をかけるべきか。最後をどう迎えさせてあげればいいのか。迷いに迷いました。
鍼灸師をやっていた弟は、3月に閉院することを決め、この『お知らせ』を作ることが、最後の仕事となったわけです。 本当に、どう接してあげればよかったのか。今でも答えは見つかりません。
忙しい毎日のなかで、十分には弟と接することはできませんでしたし、病院にも十分にはお見舞いに行けませんでした。
抗がん剤治療、緩和ケア、・・・ どの選択が正しかったのか。どんな言葉がけを弟は望んでいたのか。
今でも、よくわかりません。
以前このBLOGでも紹介しましたが、本校は、がんの教育総合支援事業の指定を受け、赤堀教諭が、モデル授業をやってくれました。
日本人の二人に一人ががんになると言われている時代において、たいへん意義深いことであったと思います。
2017年の年明けには、また尊い命が失われました。今後、学校としては、父親を失った生徒を、全力で励ましていきたいと思います。そして、何としても無事に受験を乗り越えられるようサポートしていきたいと思います。
やはり、今の学校現場は、『がん教育』は避けては通れないものです。今後も指導方法を工夫しながら、生徒たちとともに学んでいきたいと思います。